28歳の会社員で、中学2年生から趣味でアコースティクギターを弾いています。

バンドには属さず、ずっとソロで弾き語りをやっていたのですが、ある時、立ち寄った楽器屋の楽譜コーナーで出会ったソロギターの楽譜の中で、マイケル・ヘッジスと出会いました。

ソロギターは、アコースティックギターを用いて、メロディーや伴奏をすべて一人で演奏する演奏スタイルのことです。マイケル・ヘッジスは、ソロギターのジャンルを開拓したパイオニア的ミュージシャンです。

この記事では、マイケル・ヘッジスとその魅力についてご紹介します。

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マイケル・ヘッジスとは?

マイケル・ヘッジスは、1980年代中期から90年代初期に活躍したミュージシャンです。アコースティックギターを用いたソロギターの演奏法について、テクニックを確立したミュージシャンです。

彼の演奏スタイルは一般的なアコースティックギターの奏法と大きく異なります。一般的に、アコースティックギターは歌の伴奏にジャラジャラと鳴らす(ストロークといいます)演奏法や、指で爪弾く演奏法(ピッキングといいます)で演奏されることが多いです。

マイケル・ヘッジスはそれらの演奏法に加え、エレキギターで使われていたタッピングという技術やレフトハンド奏法という技術を取り入れより複雑なメロディーをアコースティックギター一本で演奏できるようにしました。

残念ながらマイケル・ヘッジスは活動全盛期に自動車事故で他界してしまいますが、その後、多くのアーティストがヘッジスの演奏に影響を受け、ソロギターの楽曲を残しています。

日本では、押尾コータローが特に有名です。押尾コータローの楽曲は、ヘッジスに比べてメロディラインがJ-POPに近く、聞き馴染みが良いため、初めてソロギターの楽曲を聞く方にもお勧めできます。

ギター一本から導き出される複雑でかつ美しいメロディーが魅力

マイケル・ヘッジスの音楽の魅力は、ギター一本から導き出される複雑でかつ美しいメロディーです。

前述のように、彼は、アコースティックギターにエレキギターのテクニックを加え、シンプルなメロディーだけでなく、伴奏やベースラインさらにパーカッション的な要素までアコースティックギターひとつで一気に演奏する手法を編み出しました。

特に圧巻なのは、タッピングとレフトハンド奏法を複雑に組み合わせた演奏です。タッピングは右手で、ギターのフレット(長い棒状のところ)のうえをたたくようにしてその反響音で音を出す演奏法、レフトハンド奏法は、通常フレットを押さえ音の高さを調整する役割を担う左手で、音を奏でる方法です。

文字で記載すると少しわかりづらいですが、YouTubeに、マイケル・ヘッジスの動画が多く挙がっていますので、興味を持ってくださたった方はぜひご覧ください。

それまで、単調な伴奏楽器だったアコースティックギターにオーケストラのような、音色の幅広さを与えた点がマイケル・ヘッジスの一番の魅力です。

まったりと音楽を楽しみたい人向け

マイケル・ヘッジスの音楽はジャンル的には、ニューエイジと呼ばれるジャンルになります。ニューエイジは、一昔前に流行った「癒し系音楽」とも言いかえることができるジャンルです。まったりと音楽を楽しみたい方には向いていますが、音楽で気持ちをアゲたい方には不向きかもしれません(病院の待合室やアロマ・エステなどのBGMをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません)。

また、彼の演奏テーマ自体が東洋的なものから着想を得ており、ファッションやライブパフォーマンスは奇抜なところがあります。ざっくり言うとジミ・ヘンドリックスに近いものがあります。そういったサイケデリックな奇抜さが苦手な方には、あまりお勧めはできません。

マイケル・ヘッジスの代表曲

“Aerial Boundaries”

彼の代表作とされるアルバムのタイトル・チューンです。先程ご紹介した奏法の他、変則チューニング(ギターの音の高さを独自に調整する)というテクニックが使われています。

CD音源を聞く限りでは、まるで多重録音をされているかのような複雑なメロディを持つ曲ですが、YouTubeのライブ映像で実際にギター一本で演奏する様子も見ることができます。

“Ragamuffin”

私がマイケル・ヘッジスを知ることになったきっかけの曲です。アルバム”Aerial Boundaries”に収録されています。

この曲は、南澤大介さんという日本のソロギターアーティストが書き起こした完コピ楽譜がリリースされており、TAB譜(ギター専用の楽譜)で入手することができます。

全体的には静かな曲ですが、マイケル・ヘッジスの特徴である特徴的な奏法を余すことなく堪能できる曲です。

“Ritual Dance”

近年、『オーガストラッシュ』という映画の挿入歌として、ドイツのギタリストカーキー・キングにもカバーされた曲です。

ストロークを中心として構成されていますが、ストロークの中にしっかりメロディーを浮き立たせるテクニック、サビ部分で登場するレフトハンド奏法が聞き所です。

まとめ

革新的な奏法でアコースティックギターの演奏の可能性を大きく広げたマイケル・ヘッジスというアーティストをご紹介しました。

ヘッジスは、アコースティックギターにエレキギターなどで使われる演奏法を新たに取り入れ、ソロギターのジャンルを確立しました。

ヘッジスは、すでに他界していますが、その演奏法は押尾コータローをはじめ多くのアーティストへ受け継がれています。ヒーリングミュージックに抵抗感がない方はぜひ、ヘッジスの音楽を聞いてみてください。