私は生粋のゲーマーです。物心ついた時には、ゲームに触れて遊んでいました。

ゲームのジャンルもあまり選り好みすることなく、アクションやらアドベンチャーやら、パズルやらホラーやら、本当にたくさんのゲームと一緒に成長してきたと言っても過言ではありません。

私はゲームの動画を見ることも好きで、よく色々な動画サイトでゲームに関する動画を視聴しています。そこで、数か月前に出会ったのが「LITTLE NIGHTMARES」というゲームでした。

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「LITTLE NIGHTMARES」とは?

「LITTLE NIGHTMARES」というゲームは、PS4・PC用ソフトとして販売されているホラーアドベンチャーゲームです。主人公は「シックス」という黄色いフードを被った小さな女の子。物語は、巨大な船舶「モウ」の中で、彼女が目を覚ますところから始まります。

一体彼女は何者なのか、そしてなぜここにいるのか、一切の事情は説明されないまま、プレイヤーは「シックス」を操作し、ゆらりゆらりと左右に揺れる船の中を散策し始めるのです。

しかし、船舶と言えど、それは私たちの現実世界にあるような、明るく安全なものでは決してありません。何も分からないプレイヤー、そしてその船の中を歩く「シックス」自身に、形容し難く、不気味で、そして不可思議な困難が襲い掛かるのでした。

素晴らしい描写や演出を活かした気になりすぎるストーリーが好き

「LITTLE NIGHTMARES」の最も優れたところは、童話的な可愛らしいタッチの中に、程よく不気味で気持ち悪い描写を混ぜ、仄暗い恐怖を演出しているところにあると思います。

巨大船舶「モウ」の中には、「シックス」の他にももちろん住人や乗客がいるのですが、彼らは全て「シックス」の敵となって、彼女の前に立ちはだかります。

その敵である彼らのデザインも、絶妙な気味の悪さ加減で、怖いものを見たくないような、でも不思議と見てしまうような風貌となっています。

また、作中では船内を探索しながら進みますが、その一つ一つの部屋や空間に置かれたオブジェクトから、様々なことが連想できます。

連想できる、というよりかは、ゲーム側からは何の説明もされていないわけなので、ゲームをプレイしているプレイヤーとしては、物語の筋が気になりすぎて想像を膨らませざるを得ません。

プレイヤー毎に異なるストーリーの見立てができるというところも、このゲームの素敵な部分だと思います。

ホラーゲームや難易度の高いゲームに抵抗のない人はオススメ

「LITTLE NIGHTMARES」はホラーゲームなので、そうした怖さが全くダメだ、という人には残念ですがオススメできないというところが歯がゆいです。

また、このゲームは攻撃手段がなく、例えば追いかけてくるような敵に捕まれば即ゲームオーバーなので(すぐ直前のセーブポイントから復帰できるのですが)、そういったいわゆる「死にゲー」が苦手な方もストレスを強く感じてしまい、ゲームにならないと思います。

また、ホラーに付き物であるグロテスクな表現ですが、流血といったものはないものの、やはりこのゲームの特徴である、不気味さから来るグロい感じというものはあるので、それに対して嫌悪感を抱く人はいるかと思います。

明確なストーリーがないにも関わらず、ストーリーを追うことに夢中になってしまう

「LITTLE NIGHTMARES」は、ゲーム本編以外にもダウンロードコンテンツといって、本編の物語の補足をするような形のストーリーが展開されています。というか、そのダウンロードコンテンツは現在開発されている最中で、現時点ではその一段階目が発売されています。

その物語での主人公は男の子で、彼もまた、巨大船舶「モウ」の中で目が覚め、この船から脱出するために船内をうろうろし始めます。やはり、彼が何者なのか、そして彼が何故ここにいるのか、ゲームからは一切説明されず、プレイヤーは彼を操りながら一本道を進んでいくのです。

今まで何度もお話している通り、このゲームは最初から最後まで、ゲーム側からの明確な説明は一切なく、「考えるな、感じろ」とでも言う風に、ただ変わっていく状況のみを映像として見せて、プレイヤーをしっくりこないような状況に置きます。

そこで、プレイヤーはもちろんフラストレーションを起こします。無意味なことを受け入れ、意味を求めない人間はなかなかいないでしょう。「あれってなんだったの?」「これはどうしてこうなっているの?」と、人間は何か起こればその原因や結果を追究しようとします。

そんな私たち人間を、手駒に取るように、自ら考えさせる状況にじわりじわりと確実に追いやっていくこのゲームは、非常に秀逸なゲームです。

私もこのゲームをプレイしている時は、「シックス」や「男の子」が一体どうなってしまうのか、果たしてこの巨大船舶から脱出することができるのか等々、様々な疑問が次々と浮かんできて、ゲームの止め時が分からなくなりました。

明確なストーリーがないにも関わらず、ストーリーを追うことに夢中になってしまうという、ある種の逆説的なものがあるように思えます。

まとめ

「LITTLE NIGHTMARES」は、ホラーゲームでありながら童話的な可愛らしさを持ちつつ、その中に生理的な嫌悪感と不気味さを混ぜた、非常にバランスの取れた雰囲気のゲームです。

いわゆる「死にゲー」なので、最初はなかなか上手くゲームが勧められないかもしれませんが、謎解きができた時の達成感と、次に待ち構えているものが何なのか気になって、ついつい歩みを止めることができません。

「ホラーゲームだから…」と遊ぶ選択肢から外してしまうには勿体なさすぎる、素敵なゲームだと思います。