26歳、女性、会社員です。

仕事に追われて日々疲れている私の最近のマイブームは、毎日新聞のウェブサイトで見ることができる「跳べ!イトリ」という4コマ漫画です。

Facebookでたまたま誰かがいいね!してるのを見たのがきっかけで、その存在を知り、読んでいてふっとほくそ笑んでしまうような絶妙のユーモアにすっかり魅了されてしまいました。

テレビなどの華々しいエンターテイメントに少々疲れを感じていた私にとって、ネットに掲載されている4コマ漫画ほどしっくりくる娯楽はありませんでした。

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4コマ漫画「跳べ!イトリ」とは?

多摩美術大学出身のイラストレーター・伊藤ハムスターさんが、2016年の4月より連載をしている「跳べ!イトリ」。

主人公は、ミスばかりしてなにかと上司に怒られている新人会社員・イトリ。青い鳥のキャラクターで、つぶらな瞳とよく発達した足がチャームポイントです。

鳥たちの日常がサラリーマンの生活そのもの

物語は、イトリと主にその同僚の鳥たちの些細な日常を描いたものなのですが、まずおかしいのが設定が完全にサラリーマンの生活そのものなこと。

6頭身くらいある鳥たちが、仕事いやだな、とか、会社終わりは飲みにいこうぜ、とか言いながら働いている日々を描いているのです。

そのシュールで独特な世界感、一人ひとり(一羽いちわ?)のキャラクターの濃さ、そしてイラストの可愛さ、どれをとっても他にはない味を出しています

天然?天才?主人公の行動が面白い

なんといっても、主人公のイトリの行動にはいつも笑わされます。反省しない天然破壊魔というか、素頓狂な天才というか。

現実世界で本当に隣にいたらおそらく悩まされることばかりな存在だろうと思う反面、イトリのように何かに失敗してもすぐにそのことを忘れていつも明るくいられたら、どんなにすばらしい人生(鳥生)だろうかと、その可愛らしくもある間抜けなキャラに羨ましささえ抱いてしまうほどです。

魅力あふれるキャラクターがいっぱい

その他にも、「跳べ!イトリ」には魅力あふれる様々なキャラクターが登場します。

イトリの同期でいつもクールな「鈴木」、イトリのミスにいつも迷惑ばかりかかされている堅物な「課長」、ナイスバディで会社中の憧れの存在「マドンナ」、一方そのかっこよさからイトリの嫉妬の対象となる「王子」などなど、それぞれのキャラクターがどれも個性的で、こういう人いるよな〜と頷ける性格の持ち主。

実際に自分の周りにいる人と比べて、頭の中で照らし合わせるのも面白いですよ。

また、物語はイトリだけではなく、多くのキャラの日常を描いているので、色んな視点から楽しむことができるのも良いところです。

堅物の課長も、家に帰ったらひとりの父親なんだな…とか、完璧に見えるマドンナも努力しているとこがあるんだな…など、イトリには見えないストーリーを垣間みれる嬉しさもあります。

一巻から順番に読んでいくのがおすすめ

ただ、そんなこんなで登場人物がやたらと多いので、途中から読み始めた人にはついていけないネタも増えて来ています。

この子誰だろう?とならないように、1話から順番に読んでいくのがおすすめです。しかしはじめから全て読むとなると結構な時間になってしまうので、すこしずつ暇なときに読むのが正解かもしれません。

通勤・通学中や休み時間など、ほっと一息つきたいときにぴったりの漫画ですね。

刺激的なストーリーやドラマチックな展開などは特に無く、ほんとうにのんびりと続いていく漫画なので、もっと熱狂的なものが読みたい!という人だと退屈してしまう可能性もあるかもしれませんが、新聞のすみっこについている4コマ漫画というのは、サザエさんのようにただゆっくりと進んでいくような話で良いのでしょう。

時には悲しい話やシリアスな話も

時には、悲しい話やシリアスな話もあります。

イトリがとても大事に深く愛情を注いで飼っていたカブトムシのカブオが亡くなってしまう話や、課長の息子の反抗期がひどい話など、穏やかではない内容のときもあります。

そんなときはハラハラするし、心も痛くなるのですが、大体最終的にはいつも愛にあふれたオチ(たとえばカブオに似た巨大ぬいぐるみを見付けたりする)になるので、つらいことも過ぎ行くのだなあとこれまた心が温かくなるのです。

キャラクターたちの性格や行動に更に親近感が湧いてくる

特に好きなのはイトリとイトリの家族とのやりとり。お兄ちゃんなんて嫌い、という妹と、そんあな妹に気持ちに気付かず失礼なことをしてしまうイトリの掛け合いが、微笑ましいことこの上なし。

ただのほほんとしたマンガよりも、小さな失敗や喧嘩も一緒に描かれている方が、キャラクターたちの性格や行動に更に親近感が湧いてくるのだなと感じました。

作者の伊藤ハムスターさんのアイディア力と才能に惚れ惚れ

しかしながら、よくこんなに多くの異なるキャラクターを描き分けることができるなあと、作者の伊藤ハムスターさんのアイディア力と才能には心底惚れ惚れしてしまいます。

自分も物を書いたりする人間なので、伊藤ハムスターさんが毎日欠かさずコンスタントにストーリーをつくって、絵を描いて、ネットに更新しているということに個人的にとても尊敬の念を感じています。

自分もそんなふうに仕事ができたら良いなと、漫画の内容だけではなく、作者の制作に対する態度もまたグッと引きつけられる理由の一つなのです。

まとめ

現実の生活で自分がミスをしてしまったとき、またはもっと大きな辛いことがあったとき、そっと自分のお気に入りの話を読み返しています。

本当に、「跳べ!イトリ」を知ってからは、毎日のように楽しみに更新を待っている自分がいます。

読めば読むほど、多くの漫画を知れば知るほど、こういった平穏な日々を描いた作品がが何よりも一番癒され、愛されるということに気付かされる作品なのです。

自分もいつかこんな風に、誰かに楽しみに待ってもらえるような作品をつくりたいなと思います。