私は、三十代の女性です。

読書が好きで、漫画も小説もどちらも大好きな、活字中毒者です。

ですが大人になってからは、あまり新しい作品を探そうとはしなくなり、以前から好きなモノを繰り返し読むようになっていました。

そんな私が「犬夜叉」と出会ったのは、実の姉がキッカケでした。

久々に実家に行ったところ、「この本、もう読まないから処分しようと思うんだけど……要る?」そう言われ、軽い気持ちで読み始めてみたら……自分でも驚くほど、バッチリとハマってしまったのです。

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漫画「犬夜叉」とは?

「犬夜叉」は、巨匠・高橋留美子先生の漫画作品です。

単行本は全56巻、小学館から発行されています。

内容は恋あり、冒険あり、戦いアリの王道少年漫画です。

恋あり、冒険あり、戦いアリの王道少年漫画

妖怪の血を引く主人公の少年・犬夜叉と、現代からタイムスリップした少女・かごめが、不思議な力を秘めた「四魂の玉」という宝玉を探す旅をします。

舞台は戦国時代。妖怪が跋扈し、謎の敵・奈落も、次々と刺客を送り込んできます。

やがて子狐妖怪の七宝や、奈落に呪いをかけられた法師の弥勒、妖怪退治屋の珊瑚など、頼もしい仲間が増えてきます。

そして、かつて犬夜叉と憎み合い、戦って死んだ巫女・桔梗も蘇り……。

恋し合っていた犬夜叉と桔梗を罠にはめ、憎み合わせたのは誰なのか。

謎解きや切ない恋模様もあり、盛り沢山な作品です。

主人公の兄でありライバル「殺生丸」が好き

主人公グループや、敵である奈落グループも勿論魅力的で、大好きなのですが……。

私が一番心惹かれるのは、主人公のライバル的存在であり、腹違いの兄でもある殺生丸と、その周辺メンバーです。

殺生丸は人間の血を引く弟と違い、完全な妖怪。

完璧な強さと美貌を誇り、性質は冷酷で、残忍。

初登場時は本当におっかない、嫌なヤツでした。

人間を虫けらのように見下しているし、邪魔をする相手は、弟でも容赦なく殺そうとするし……。

ある少女との出会いがは殺生丸を変えていく

そんな殺生丸ですが、ある時人間の少女・りんと出会ったことで、少しずつ変化していきます。

りんはごく普通の人間の幼女で、家族を亡くした孤児でした。

村の大人に邪魔もの扱いされ、虐待されても、健気に暮らしていた、りん。

そんなりんは森の中で偶然、重傷を負って動けない殺生丸と出会います。

威嚇されても、つれなくされても、傷ついた彼の世話をしようとする、りん。

そんな彼女に何かを感じたのか、少しずつ情を見せるようになる、殺生丸。

大怪我した彼女を救い、足手まといなのに、同行を許すように……。

冷たい美男子の殺生丸が、小さな女の子のりんと、小さい妖怪の邪見を引き連れて旅する姿は、なんとなく可愛らしくて微笑ましいのです。

凸凹な家族のような殺生丸一行が、作品の中で一番好きです。

長い作品を探してる方におすすめ

漫画作品なので、そういったモノに興味がない方や、子供向けと馬鹿にする方には向かないと思います。

また全56巻と長いことも大きなネックかと。置き場所も必要だし、購入するお金もかかりますし。

何より長いので、連載中は「長すぎてダレてしまった」という人も多かったようです。

確かに、正直ファンの私でも「このエピソードは、要らなかったんじゃ……」だの、「何度も同じような展開(奈落の逃亡や、刀のパワーアップ)が続いて、飽きて来た……」という個所が、無いワケではありません。

また主人公の犬夜叉と、ヒロインのかごめ、桔梗の三角関係エピソードが作品の核にあり、それに興味が無い方には、キツイ部分もあるかもしれません。

逆に、そこが好き!という方も多そうですが……。

他にも色々な魅力的なキャラ

先ほど述べた殺生丸とりん以外に、殺生丸の従者である「邪見」も、大きな魅力です。

小さい体に緑色の肌、大きな黄色いギョロ目。三本指に、くちばしのような口もと。

見た目は河童の親戚か、小さい恐竜のよう。

大きさは幼女のりんと、そう変わらないほどの小ささです。

それがキチンと着物と袴を穿いて、烏帽子をかぶっているのが、なんとも可愛い。

また外見だけではなく、邪見の魅力は、そのキャラクターにもあります。

無口で無表情な主の心情を代弁することが多いのですが、得意顔で余計なことを言って怒らせたり、言わなくてもいいことを、言ってしまったり……。

しょっちゅう失言しては殴られたり、蹴られたり。それなのに、主を慕って一途についていく。

貴重なムードメーカーであり、一行の潤滑油でもあり。味のある、可愛いおじいちゃん(おじさん?)なのです。

気になる仲間同士の恋模様

あとは主人公の仲間、法師の弥勒と、妖怪退治屋の珊瑚の恋模様でしょうか。

奈落の呪いを解かなくては、近いうちに命を落とす弥勒。

同じく奈落のせいで里を滅ぼされ、仲間を殺された、珊瑚。

敵を倒すという共通の目的で繋がっていた二人ですが、やがて旅の間にお互いを意識し始め、惹かれ合うようになります。

とはいえ堅物な珊瑚と、法師の癖に軽薄で、女好きな弥勒。

なかなか仲が進展せず、特に本心を見せない性質の弥勒には、ヤキモキさせられる読者たち。

そんな二人がようやく心を通じ合わせ、互いを守るという大きな目的を持つようになる様には、胸がじんとさせられます。

まとめ

魅力的なストーリーとキャラクター、王道の少年漫画である犬夜叉。

その中でも、冒険の合間に描かれる恋や親愛には、ドキドキさせられます。

主人公の犬夜叉とかごめに、桔梗の切ない三角関係。

主人公の仲間である弥勒と珊瑚の、じれったい関係。

黒幕である奈落が、決して認めようとしない、桔梗への強い執着。

奈落一味でありながら、敵の殺生丸に淡い憧れを抱く、女妖怪の神楽。

なにより、冷酷な妖怪である殺生丸と、彼を無邪気に慕う幼女・りんの、不思議な関係。

家族愛でも異性愛でもないけれど、お互いが大切で、何よりも大好き。

そんな殺生丸とりんの関係が、なんともいえず素晴らしくて……魅力的なのです。