フリーランスで働いている35歳(女性)です。元々何かを作ることが好きで、様々なハンドメイドに挑戦していました。
しかし、布や紙で作るアイテムはどうしても強度に欠け、長期間使用し続けることが難しいというデメリットがありました。
長く愛用できるものを作りたいという思いから行き着いたのがレザークラフトです。
いざ始めてみると、道具や使用する材料に至るまで、非常に奥が深いものであることが分かってきました。
自分が上達していくのも面白いほど実感できるので、手作りが好きな方におすすめです。
Contents
レザークラフトとは?
レザークラフトというのは、その名の通りレザー(革)を使用して小物やバッグなどのアイテムを作成するものです。
合皮を使用する方もいらっしゃいますが、基本的には本革を使用するため、丈夫で高級感があるアイテムに仕上がります。
普段から革製品を好んで使用している場合、既製品を購入するよりも自作をした方が断然安く仕上げられるというメリットもあります。
完全オリジナルデザインのものを作りたい、人と同じものを持ちたくないという方におすすめです。制作したものをプレゼントしてもきっと喜ばれることでしょう。
本格的な革製品を手作りできるというのは非常に魅力的で、最近はレザークラフト専門店や、体験教室なども増えてきています。
自分で道具を用意しなくても手軽に学べる教室などもありますので、興味がある方は是非チェックしてみてください。
無限にアレンジできるところが好き
レザークラフトの魅力は何といっても無限にアレンジできるという点です。
例えば、小物類を整理するためのポーチを制作するとしましょう。どんな革を選ぶのかでも仕上がりが大きく異なります。革にはソフトなものもあればハードなものもあります。動物次第で手触りも全く違います。
天然の革をそのまま使ってもいいですし、自分で革を染めてオリジナルカラーのものにする方もいらっしゃいます。型押しや艶出しなどの加工が施されているものもあり、まず革を選ぶ段階から楽しくて仕方がありません。
ファスナーやホックといった金具類の種類も実に豊富で、どんなサイズ、どんなデザインのものを使うかでもイメージが変わってきます。
慣れない内は既製品の型紙を使う方が多いのですが、ある程度慣れてくると物の構造が分かってくるので自分で型紙を起こすことも出来るようになってきます。
全体のサイズはどれ位にするのか、どこにポケットを付けるのかなども自由にカスタマイズすることが最大の魅力と言えるでしょう。
初期費用の高さがネック
レザークラフトに興味があるけれどもなかなか始められないという方も少なくありません。多くの場合、初期費用の高さがネックになっていることでしょう。
レザークラフトに使用する道具類は特殊なものが多く、あまり代用が効かないため、きちんとしたものを作ろうとするならば専用のものを用意しておく必要があります。
おすすめは初心者用のキットを使用することです。簡単なものを作るには十分な道具が揃っているので、まずはここからスタートし、徐々に必要なものを揃えていくといいでしょう。
また、レザークラフトは金槌で叩いて穴を開けたり、金具をつけたりするため、どうしても音が気になるものです。道具を工夫したり、製作時間を制限したりして対処していく必要があります。
工程のこだわり次第で仕上がり方が変わってくるのが面白い
レザークラフトは、一つ一つの工程をいかにこだわるかによって、仕上がり方が全く変わってくるという面白さもあります。
革を裁断した後は、床(トコ)と呼ばれる革の裏面の処理をするのですが、とことん磨き上げて光沢を出す場合もあれば、あえて天然の革っぽさを残すためにこの工程を省く場合もあります。どちらを選ぶかは、完全にお好みです。
また、布と違って革は固くて厚みがあるため針の糸を通すための穴をあらかじめ開けておく必要があります。この穴のピッチを変えることでまた印象が変わってきます。使用する糸の色や太さを変えるのも面白いものです。
革に直接絵を描いていくカービングが楽しくて好き
何より面白いのはカービングと言われる技法です。市販のバッグや財布などに、網目模様や花模様などが描かれているのを見たことがある方も少なくないでしょう。これがカービングです。
カービングは専用の工具を使用して、革に直接絵を描いてくという、非常に難易度の高い技法です。
施したい模様のデザインを起こすだけでも非常に楽しい作業です。絵を描くことも好きだという方には特におすすめです。
あらかじめ紙に描いたデザイン画を、濡らした革に転写し、線に沿って切ったり叩いたりしながら凸凹を付けていかなければならず、集中力と技術力が試されます。
カービングを施すことで更にオリジナリティ溢れる、唯一無二のアイテム感を出すことが出来ます。
基本的な模様を出すために、別途カービング用の道具類を揃えなければならないというネックはありますが、上手くいった時の感動と達成感はひとしおです。
アルファベットや数字などの刻印道具を使えば、名前や日付などを入れることも可能です。
本革の場合、使い込むことによって独特の風合いが出てくるという特徴があります。触った時の馴染み具合も変わってきます。その為、より長く愛用したいと思えるのもレザークラフトの魅力の一つと言えるでしょう。
まとめ
道具や材料を揃えるのがやや大変ではありますが、一旦揃えてしまえば長く使える道具ばかりです。
自作のアイテムを作るだけでなく、既製の革商品の修理やアレンジも可能になるので、革アイテムが好きな方にはまさにうってつけの趣味と言えます。
作れば作るほど面白いほど技術が身につくので、『次はどんなものを作ってみようか』『次はこんなアレンジをしてみよう!』と、制作意欲も掻き立てられることでしょう。
まずは小さな小物作りから是非チャレンジしてみてください。