私は中学の頃から現在まで12年間、パーカッションと呼ばれる打楽器の演奏者をやっています。

その中で、ここ数年はすっかりドラムの魅力にのめりこみ、サークルやバンド活動を通してドラムばかりを演奏しています。

ここではそのドラムの魅力や好きな部分、また逆に難しい点などを私の体験談を通してお話したいと思います。

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ドラムとは?

まずはドラムの概要についてご紹介します。

ドラムとは、複数の太鼓とシンバルによって構成された打楽器であり、太鼓は音の低いものから高いものまで基本は3種類以上、シンバルは大きさや音色が異なるものを基本4種類以上配置します。(1種類ずつ、という方もおり個人の自由です。)

配置する位置は「ここにこれを置くと叩きやすい」という大体の決まりはありますが、そこも個人の自由で自分の好きな位置に置くことが出来ます。なので、左利きなら基本のシンバルを逆になどの調整が出来ます。

それらをスティックと呼ばれる棒状の道具で叩くことにより、リズムを刻むのがドラムの役割です。

自分を最大限に表現できるのがドラムの魅力

一番の魅力は、「自分を最大限に表現できる」という点です。

演奏者の表現力がダイレクトに反映される

ドラムは、その人の表現力がダイレクトに反映される楽器です。

音階のある楽器は「ここを抑えながら弾くとこの音が鳴る」といったことが大体決まっているので、表現するのはその音程の正確さや強弱という部分がメインになってきます。

ところがドラムは太鼓の真ん中を叩くのか・はたまた端っこやフチの部分を叩くのか、どのタイミングで複数ある太鼓とシンバルをどのくらいの速度で叩くのか、等「明確なやり方」が何もありません。

ドラムの譜面は1から10まで、その人の性格や表現したい事で決まっていると言っても過言ではないと思っています。

性格や考え方、そして生き様が音に現れる

その人の伝えたい思い、考え方、はたまたこれまでの人生の生き様まで全てが音に現れるのです。

臆病で怖がりなドラマーは、太鼓の端を小さな音で繊細に奏でたり、ポジティブな性格で失敗を恐れないドラマーは、威力抜群の大きなシンバルをバシッ!と決めたり。

言葉に表現できない思いをドラムで表現して伝える!

人と話すのが苦手な人が、何かに感動してそれを伝えたいと思ったとき、言葉で表現出来なくてもドラムなら熱いドラミングで伝えることが出来ます。辛い壁にぶち当たってどうしようもい時なら、ツインペダルのバスドラムで体いっぱいに低音を打ち鳴らし、同じく辛い気持ちの人に悲しみを伝え共感や勇気を与える事すら出来ます。

そんな「表現の自由度の高さ」が、ドラムの最大の魅力です。

飽きやすい人はドラムに不向きかも

ドラムは扱える人を選ぶ、難しい楽器です。

例えば「飽きやすい人」は、最もドラムに不向きであると考えます。

モチベーションの維持が難しい

ドラムやパーカッション以外の楽器は、ほとんどの物に音階があります。なので、「自分の好きなこのメロディを出来るようになるまで頑張って練習しよう!」といった目標設定やモチベーション維持がしやすいです。

一方ドラムは、ほぼ完全に「リズム」だけの世界。同じリズムがずっと続くこともあれば、つかみどころのない複数の”音”を、音色だけで聞き分け体現し続けなければいけない場面もあります。

習得を途中で諦めてしまう人も多い楽器

つまり、根気強く向き合わなければ一曲完成する前に飽きてしまう人も居るということです。

さらに厄介なことに、正確なリズムや複雑な表現を出来るようになるまでかなりの年数がかかる楽器であるため、その域に到達する前に辞めてしまったり諦めてしまう人が多いように思います。

バンドを支配しているのは実はドラム?

他に好きな部分は、「縁の下の力持ちどころか、裏番長」である点です。

ドラムはメロディが無いため”曲のリズムを支えるだけの目立たない楽器”と思われることが多いかと思いますが、実は曲全体を支配する番長的役割を担っているのです。

バンドの曲のテンポは9割以上ドラマーの叩く速さで決まる

まず、曲のテンポは9割以上ドラマーの叩く速さで決まります。ボーカルの歌が早かろうと、ギターのソロが走っていようと、ドラムがゆったり叩いていたらその曲はそのテンポにならざるを得ないのです。

さらに曲の入るタイミングや止まる場所なども、ほぼドラムで決定します。ドラムが入らなければ曲の盛り上がりを最大限伝えることは出来ないし、逆に他の全員が止まってもドラムが叩き続けていれば、曲は鳴り続けます。

ドラム無しでももちろん曲は作れるし、音楽活動も出来ますが、ドラムがいるバンドにおいては「ドラムがそのバンドの曲を支配している」のです。

ドラムの魅力が特に発揮されるのは「ソロ」

ここまで散々「ドラムはリズムだけだ」といったようなお話してきましたが、さらにドラムの魅力が発揮される場面は実は「ソロ」なのです。

他の楽器のように曲の合間合間でソロが与えられたり、「間奏部分はギターソロだ」というような決まりきったソロのパターンなどは存在しないのがドラムですが、ドラムのソロ部分はほぼ大体の楽器が”演奏するのを辞め”ます。つまり、その一瞬奏者はドラムだけになるのです。

当り前じゃないからこそ希少価値があり、さらに曲を支配しているドラムのソロとなると他の楽器が入る余地は無くなる、そんな面白い楽器は他に無いのではないでしょうか。

ドラム他の楽器にはない表現力・支配力がある

ドラムは基本的に”叩く”という単純明快な作業を繰り返す楽器で、曲のメインであるメロディを奏でる事はありません。それ故に、根気のない奏者には飽きられ、観客からは見てもらえないことすらあります。

ですが実は曲の完成度を大きく左右する重要な役割を担っており、普段目立たないと思われがちなおかげでソロなどのメインパートが貰えた時はどの楽器よりも斬新に・強く印象に残ります。

楽器選びの際はあまり選択されないドラムですが、他の楽器には真似できない表現力や支配力がある、という事をもっと多くの方に知っていただけたらと思います。