山田風太郎先生の傑作小説「甲賀忍法帖」をコミカライズした漫画、「バジリスク」。

漫画はもとより、アニメ化、パチンコ化と大人気な傑作漫画です。

十数年を経て、なんとその続編シリーズが始動……?電車の中吊り広告で知ってから、ずっと楽しみにしていました。

甲賀忍法帖もバジリスクも大好きな私にとっては、読むのが楽しみなような、怖いような……。

この度、11/6に単行本一巻が発売したので、さっそく購入。

実に続きが気になる作品だったので、もっとメジャーになることを祈って、ご紹介させて頂きます。

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「バジリスク ~桜花忍法帖~」とは

「甲賀忍法帖」から生まれた傑作漫画「バジリスク」。そのラストから、十数年後の未来を描く、夢の新シリーズです。

時は、三代目将軍・家光が治める平和な時代。甲賀と伊賀の精鋭が殺し合った忍法合戦から、十二年が経っていました。

忍の里では二つの一族が和解し、希望の象徴である双子も誕生。甲賀と伊賀の忍者の間に生まれた双子の名は「八郎」と「響」。

ところが、第三の新たな忍者一族が現れ、双子を狙って襲撃してきます。子供たちの義父である服部響八郎は、精鋭たちと迎え撃ちますが……。

忍びの里と、運命の子供たちの行く末は?そして、新たな敵の目的は?

2018年にアニメ化も決定の本作、物語の「序」に当たる第一巻が、堂々発売しました。

バジリスクへの願いを公式が叶えてくれた

何と言っても「バジリスク」の続編が読めるとは!という驚きと、感動でしょうか。

ずっと前に完結した本作。その哀しくも美しいラストは圧巻で、深い余韻を残しました。

しかし、恐らく誰もが思う、「登場人物には、生き残って欲しかった」、「特に主人公二人には、幸せになって欲しかった」という気持ち……叶わぬその願いの一部を、なんと公式が叶えてくれた。そんな気分です。

リスクの伴う続編

しかし一方で、続編が出たことで、前作「バジリスク」の設定に矛盾が生じてしまう恐れも……。

ネタバレになりますが、「ラストで死んだ筈の二人が生きていた」「しかもその後、子供まで儲けていた」という、大胆な設定の上に始まったお話ですから。

嬉しい一方で、一歩間違えると、とんでもない「蛇足」になってしまいます。場合によっては、前作の評判まで壊してしまうという……。

だからこそ、本格的に物語が始動するこれから、どうなるのか。蛇足になるか、それとも傑作になるのか、見守りたい!と思わされます。

ちなみに、作画は文句なしに巧く、美しいです。

納得するかどうかはわからない、でもファンなら読んでほしい

まずは「バジリスク」の関連シリーズなので、前作を知らない人には興味が湧きづらい……また、理解しづらい作品かもしれません。

甲賀忍法帖やバジリスクを知らなくても、それなりに楽しく読める作品ではありますが……。

また前述したように、バジリスクのファンであるほど「この展開は認められない!」という気持ちになる可能性が、高いです。

今までのイメージが、一気に覆されてしまう可能性があるので……。

ただ、ファンであるほど気になって、続きを追ってしまう可能性もあります。現に、私がそうでした。

まだ単行本は一巻が出たばかりで、物語は本当に序盤です。

ここから、どうなるのか。前作のファンも納得できる、傑作たり得るのか?これから評価が定まる、そんな作品です。

1巻を読んで見ての感想

まずは、とても絵がキレイです。キレイなだけじゃなくて、巧い。

作画のシヒラ竜也さんは、寡聞にして存じ上げなかったのですが、美女も老人も、怪物も。

とても魅力的に描かれる方ですね。アクションシーンも迫力があり、読みやすいです。

「服部響八郎」氏の活躍が嬉しい

そして嬉しいのが、前作でけっこう好きだったキャラクター「服部響八郎」氏が活躍していること。

徳川家の関係者では珍しい、人情味のある人物です。

伊賀と甲賀を束ねるリーダーである彼は、主人公の兄妹を育てた、養い親でもあります。

徳川家の目から双子を匿い、厳しくも優しく育ててきたのでしょう。

双子たちの態度を見ていると、彼を実の親と信じて慕っているのが伝わります。

そんな微笑ましい場面から始まった本作ですが、割と序盤で響八郎氏が大変なことに……。

個人的に、とても寂しかったです。もっと活躍してほしかった……。

主人公の双子の行く末は・・・

そして、主人公の双子の造形。

兄である「八郎」と、妹の「響」。

現代っ子的な価値観の八郎は、主君の為に生きるのではなく、愛する妹の為に生きる!と言い切る性格。忍らしからぬ忍ですが、時代の変化を表しているのかも……?

双子の妹・響を何よりも、誰よりも優先する少年です。

そして、もう一人の主人公である妹の響。

個人的に、デザインがすごく好きです。可愛い。

あどけなさと愛らしさがあり、口元のホクロも可愛い。

そして同じく、誰よりも兄の八郎を優先します。

そんな「いつでも一緒」「すべて半分こ」を誓った双子を、謎の敵・成尋衆が引き裂こうとします。

ネタバレになりますが、敵の術で体をバラバラにされ、首だけの状態で生き続ける響。

八郎は彼女を救い、体を取り戻すことが出来るのか……?

新たな仲間の活躍と共に、気になる点です。

まとめ

名作「甲賀忍法帖」「バジリスク」の、新たな物語が、漫画にてスタート。

忍法合戦から十二年後、甲賀と伊賀の間に生まれた双子、八郎と響。

彼らに徳川幕府と、謎の敵「成尋衆」の手が迫ります。

八郎は奪われた妹の身体を取り戻し、敵を打ち破ることができるのか。

そして首だけの状態で生き続ける妹・響の運命は……?

平和が訪れた時代、多くの忍が去る中、腕を磨き続けた新時代の忍が十名。

かつて殺し合った、甲賀と伊賀の忍が、力を合わせて強敵に挑む……。燃える新作です。