私は花屋で働いているのですが、今回是非魅力を知って欲しくて紹介する食虫植物には、花屋で働く前からはまっていました。

いつから食虫植物が好きだったのかは覚えていないのですが、子供の頃から植物全般が好きで、なかでも少しマイナーな食虫植物にはずっとはまりっぱなしです。

けれど世間ではそんな食虫植物を苦手とする人が多いようで、少し悲しいです。

なので今回はそんな食虫植物の素敵なところについて、少しでもわかっていただけるよう、語りたいと思っています。

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食虫植物とは

今回紹介する食虫植物は、その名の通り虫を食べて栄養としてしまう植物です。食虫植物には色々な種類があって、とても熱心な愛好家もいます。

虫を採る方法も種類によって変わってきますが、落とし穴に落として虫をとり、そのまま溶かしてしまうタイプや、ねばねばの粘液を出し、そこにとまった虫をとらえては食べてしまうタイプなど、食虫植物の個性はそんなところにも表れています。

日本にも自生しているタイプがありますが、食虫植物の多くは熱帯に生えているため、暖かい場所を好みます。日本の一般的な花屋では夏に500円くらいで売り出されています。

食虫植物の中で一番名を知られているハエトリグサ(ハエトリソウ)もよく売り出されているので、夏場に少し花屋を覗いてみるだけでも楽しいですよ。

形や色などの姿形がとても魅力的で好き

食虫植物の一番魅力的なところはなかなか決めがたいのですが、まずその形や色などの姿形といったところがとても魅力的で、特にはずすことの出来ない好きな部分です。

普通の花をつける植物はその花の色や形で虫をおびき寄せ、受粉などを手伝わせていますが、食虫植物は花をつけない普段の状態からあの手この手で虫をおびき寄せます。

そして受粉を手伝わせるどころか自分たち自身が生きるための栄養にしてしまうため、一年中変わった形や色をして、虫たちを誘惑するのです。そうして食虫植物なりに生き延びるため、虫を誘えるように進化してきた姿は、うっとりするほどきれいです。

例えば、葉っぱの部分から粘着性の物質を出して虫をとらえる植物ですが、その粘着性物質を出し、虫を待っている姿はわずかな光の中でもきらきらと光っていて、まさに小さな美術作品かと思うほどです。

もちろん捕った虫だけで生長するわけではなく、普通の植物と同じように水をあげて育てることも出来ます。

虫が苦手な人には育てるのは厳しいかも

欠点というほどのものではないのですが、独特なくせのある植物なので、それがたまらなく好きな人と、少し受け入れられないという人に分かれます。

食虫植物はその名の通り虫を食べる植物です。ですが、その種類によって、虫の食べ方にも色々あります。

例えば、虫の体の中身だけを食べ、外側はそのまま残しておく食虫植物、虫の体を丸ごと溶かして栄養にするため、跡形もなくなる食虫植物のタイプがあります。

自然のなかで育っている個体であれば、中身を食べた後の虫の残骸は風などで自然にとれるのですが、人の手で育てている個体は虫の残骸が食虫植物の近くに残ったままになってしまうので、虫が見るのもいや、という方には少し受け入れがたいと思います。

進化の仕方が種類によって違い、変な進化の仕方をしていたりするのが面白い

食虫植物は虫を食べるために自らの姿形を変えてきた植物です。そのため、虫をおびきよせるため、または捕らえるための工夫は通常の植物より勝っていると思います。

なにより、その工夫の仕方が少しずれた方向に情熱を燃やしているようにも思えるので、そのちょっととぼけたような、人間でいう天然な部分がすごく面白いんです。「え、そこに力入れて進化しちゃったの」と思うような部分が知れば知るほど出てくるので、食虫植物の世界は奥が深いですよ。

例えばウツボカズラ、という落とし穴に虫を誘い込むタイプの食虫植物があるのですが、その種類も本当に幅広いんです。ひょろっと長い形をした袋を持つタイプから、ちょっとぽっちゃりした袋を持っていたり。

食虫植物の色についても、毒々しい、やけに光る赤色や、血管のように見える模様が全体についているまさかのショッキングピンクやら。

グロテスクだといわれることもある部分ですが、どうしてこんな進化を遂げていったのか、という事を調べていくなど、その食虫植物が進化してきた歴史を振り返ってみるのもおもしろいです。

また、これは食虫植物だけではなく、私たちが普段育てたりしている植物にもいえることですが、原産国とそうではない国、特に本来はその植物が好む気候や環境ではないところで育てる植物と、自然の状態で育った植物は大きさなどがまるで別物のようになったりすることも多いです。

先ほど紹介したウツボカズラでいうならば、虫が落ちるような袋を持つものとネズミや小型の猿を捕らえるくらい大きな袋を持つものなど、同じ種類だとは信じられないほどの違いがでたりします。

小さいものには小さいなりの、大きいものには大きいなりの魅力があるので、花屋や植物園などで見比べて楽しむことが出来ることも魅力の一つです。

まとめ

今回は食虫植物について語らせてもらいました。食虫植物はほかの植物とは違い、虫を食べるために進化した植物です。

どんなふうに今の姿になったのか、どうやって虫をとるのか、または食虫植物ごとに虫を食べる方法がどんな風に違うのかなど、人によって様々な魅力を見つけることが出来る植物だと思います。

あまり万人受けするような植物ではないかもしれませんが、かといってあまり知らないまま最初から距離を置いてしまうにはあまりにももったいない植物です。

現代では夏に花屋の店頭にも並ぶほど出回っているので、是非機会があれば食虫植物の世界を覗いてみて欲しいです。